Topik
2026/03/22 17:37
脱構築ファッションとは、1980年代に登場したファッションの潮流で、服の常識や構造をあえて壊し、新しいデザインを生み出そうとする考え方です。
もともと哲学の世界で使われていた言葉だったんですが、これをファッションにいち早く取り入れたのが、マルタン・マルジェラや川久保玲といったデザイナーたち。
◽️マルタン・マルジェラ

「服とはなにか」という根源的な問いを投げかけるようなデザインを多く生み出しました。
例えば、裏地や縫い目、タグなど本来隠されるべき部分をあえて表に出すような”インサイドアウト(裏返し縫製)”や既存の服を解体し組み合わせ新たな服を生み出す”解体再構築”などが有名ですね。

◽️川久保玲

「美しさとはなにか」という内省的な問いを用いていて、人体のシルエットそのものを変化させるデザインを多く生み出しました。
特に代表的なのが1997年の春夏コレクションで発表された”こぶドレス”。

体のシルエットを大胆に崩すようなこぶのデザインを使い、「美しさとは均整であることなのか」という問いを投げかけたんですね。
近年ではジョナサン・アンダーソンやデムナ・ヴァザリアなどのデザイナーたちが脱構築を取り入れたアプローチを行っていますが、当時よりマーケティング的な側面が大きくなっている印象ですね。

一見奇抜に見える脱構築ファッションですが、「美しさとはなにか」「服とはなにか」という根源的なテーマを考えるための手段であることをぜひ知ってもらえると嬉しいです。