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2025/10/29 16:28
コムデギャルソンは 1969年川久保玲によって設立されたブランドです。
国内外で非常に高い評価を受ける川久保玲ですが、意外にもファッションを専攻していたわけではないんです。

実は慶應義塾大学文学部卒業後、大企業の宣伝部に就職し、その後フリーランスのスタイリストとして活動を始めます。
しかし、スタイリング活動をしていく中で、どうしても自分のイメージする服が見つからないことがありました。
それを契機に自身で服を作るようになり、なんと服飾に関わる知識や技術は独学で身につけたと言われています。
そして、69年にCOMME des GARCONSとして婦人服の販売をスタート。
この独特のブランド名にはフランス語で少年のようにという意味があります。
75年には東京コレクションに参加し、国内での人気を高めた後、80年代にはパリコレクションに参加。
このコレクションが世界に衝撃を与えることになります。華やかなデザインが主流だったこの時代にタブーとも言われていた黒を多用し、ほつれや穴をわざと残した脱構築スタイルを提案しました。

これには賛否両論ありましたが、黒の衝撃と呼ばれるほど世界から注目されるきっかけになったんですね。
日本ではギャルソンの影響もあり、全身黒ずくめのカラス族が現れたことも有名ですね。
徐々にギャルソンの提案はファッションの中心になっていき、90年代に入ると黒のファッションが一般化。
するとギャルソンは逆に赤などのカラフルな色彩を提案。流行に一石を投じるスタイルを提案し続け、人気をさらに拡大していきます。
その人気の高さやファッション界に与えた功績の大きさから、2010年代には名誉ある賞を受賞し、国際的な展覧会も開催されます。
前衛的で批判されることがなかったわけではないギャルソンですが、今ではファッション界で大きな影響力を持ち、国内外問わず人気のブランドですね。
プレイ、ジュンワタナベ、オムプリュスなどなど、展開しているラインが非常に幅広いことも魅力なので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
